Prof. Dr. Jaeho Lee von der Waseda-Uniersität Tokyo ist von September 2022 bis September 2023 als Gastwissenschaftler am Japan-Zentrum der LMU affiliiert. Im Interview mit unserer Studierenden Denise Gössmann berichtet er von seinen Forschungsprojekten im Bereich des japanischen Spracherwerbs mit Hilfe von künstlicher Intelligenz sowie seiner vergleichenden Forschung zum Sprachunterricht in verschiedenen europäischen und außereuropäischen Ländern.
DG (Denise Gössmann): Leeさんの研究テーマは、日本語教育、言語教育だと思うのですが、改めて研究分野を簡単に紹介していただけますか。
JL (Jaeho Lee): 私の研究分野は【言語教育】の中でも、コンピューターを使って日本語学習を支援することについての研究です。『コーパス』という言葉のデータベースがあるんですけど、そういう言葉のデータベースを使ってマシンラーニング(Machine Learning)という方法でコンピューターに学習をさせるんです。ま、皆んなさんが日本語を勉強するのと同じようにコンピューターが日本語を勉強してもらって、このコンピューターの中でモデルを作ります。そのコンピューターモデルを使って学習者が言語を学習することをサポートすることをします。人工知能を使って言葉の学習をサポートするという、そういうのは研究としてやっています。
DG: ご自身が早稲田大学の教授ということですが、研究者が早稲田大学に来たら、どんな研究ができますか?
JL: そうですね。私がいる早稲田大学の日本語教育研究科というところには教授が十人います。私もその一人だし、私以外に言語政策という、言葉を実際の社会にどう関連付けるかという研究している人もいたり、あと年少者の日本語教育について研究している人もいたり、日本語の文法を学習者にどういうふうに教えるかで、文法教育について研究している人もいたりします。あと言葉の音声ですね、こういう音、音声学という領域があるんですけど 音声学の研究もしていたり、あと日本語の語彙ですね。単語、語彙についての研究をしている人もいますし。最近は移民と言いまして、外から日本に来る人たち、この移民というものと言語教育を関連付ける研究をしている人もいます。日本語教育に関する色んな分野のことが早稲田大学の日本語教育研究科では研究できると思います。
DG: サバチカルのためにどうしてLMUミュンヘン大学日本センターを選びましたか。
JL: 私が最初にミュンヘンに来たのは2016年です。ミュンヘン大学の村田先生や高橋先生と色んな話をしたりしました。なので前からミュンヘン大学の皆さんと一緒に研究してきたというがあって、ここで研究したいと思いました。もう一つは 私はミュンヘンを拠点にしてここから色んなヨーロッパの日本語教育の所を実際に見に行くということもやってみたいと思いました。例えばこの前はリュブリャナ大学、スロベニアのリュブリャナ大学に行ったり、あとクロアチアのプラ大学に行ったり、あとエジプトに行ってセミナーとかやったり。あと、今週はベルギーのルーベンという所に行きます。で、あと来月はハンガリーにも行ったりあとポーランドも行ったり、色んな、ヨーロッパの国に行って、そこでどういう日本語教育をするのかというのを見たいっていうのもあって。ここにいる間ミュンヘンだけではなくてヨーロッパの色んなところの日本語教育の現場に行こうと思っています。
DG: LMUでの滞在で得たいものは何ですか。
JL: そうですね。ここで滞在してる間は村田先生と今一緒に『コーパス』、言葉のデータベースを作る研究を今やっていまして。彼女が「住みやすい国の条件と理由」というテーマで、日本語学習者の作文を集めるプロジェクトをやっています。ここにいる間、一緒にプロジェクトを進めるというのがまず一つ目の目的です。あとはドイツの日本語学習者が実際どんなふうに日本語勉強するのかというのも少し見たいなと思っています。
DG: 滞在中に研究目標をお持ちですか? また、ドイツやLMUでの滞在で、計画や目標がありますか。
JL: そうですね。村田さんとやっている『コーパス』をヨーロッパの色んな人たちに広める、使ってもらおうということをやって行こうと思っています。それから私がやってるコンピュータシステムがありまして、日本語学習者が自分の作文を入れるとその作文の問題点をコンピュータが指摘をします。このシステムをドイツや色んなヨーロッパの国に届けることをやろうと思っています。
DG: これで以上です。ありがとうございました。
JL: ありがとうございました。